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(その2から続き)
演劇という種類はナマモノなので現場に来て頂いた人にしか、その魅力は伝えられない。それは実際の内容が面白かろうが面白くなかろうが必須なわけであります。ちなみに現場に来ないとわからないものとしてはライブもそうですし、封切り映画もそうですね。なんにせよそういう類いのものは多いです。 ということは開催している期間が終われば終了です。それはそれでいいんですが、お金をかけたものは何かで回収したい。もちろんその「ナマモノ」だけで回収できればいいんですがなかなかそうもいかない。なのでグッズだったりDVDなどの販売へと繋がるわけです。 最近邦楽メジャーアーティストのライブ会場に行く機会があったのですが(ライブは見てませんが)グッズの販売、ほんとにすごいですね。そこでしか買えないものを求めて並ぶ並ぶ。さらにグッズに関してはライブ会場外に販売所を作り、ライブに来れない人にも買う機会を与えてました。「ライブはグッズ販売が命」とは聞いてましたが、ほんとこれだけ売れりゃそうだよな、って思ったものです。グッズに関しては「関連商品」って感じですかね。芝居などで言えばよく台本やパンフレットを売ってるのがそれにあたるでしょうか。 そしてライブにしろ映画にしろその後DVDが出たりします。見逃した方には素敵なものですし、それ自体の魅力を伝える機能も併せ持ってることでしょう。 映画にいたっては小規模の作品に関わっていた監督が「レンタルやDVDで売れた時にやっとお金が入ってきたりします。」という話をよく聞きます。小規模の作品とはいえ莫大なお金がかかってるでしょうから、そこまで含めて採算を考えないとつらいのが基本なんでしょうね。 さて、じゃあ演劇はどうかと。もちろん国内で行われている大規模な演劇はDVDが出てますし、なんならゲキ×シネとして映画館でかかっているものもあります。じゃあ小劇場演劇はどうでしょう。もちろんそんな予算がないというのもあると思いますが、そこに予算をかけなくていいんでしょうかね? 例えば記録として撮影を入れているんだったら、そこをもうちょっと分厚くして、いざ出したい時に出せるように素材を撮っておくとかはやってもいいと思うんです。以前ダンスの公演DVDを買ったら、客席からカメラ1台でズームイン・ズームアウトを繰り返すだけのやつがあったんですが、そういう残念なものにならないようにはしておきたいですね。 それと単純に劇中に権利承諾が派生しそうな曲を使ってる方々がいるんですが、許可取ってるんですかね?別に僕はJASRACの回し者じゃないので、どうでもいいんですが流石にDVDなどにして売るとなるとそうはいきません。となるとまた余計なお金がかかってしまいます。ただでさえお金ないのに。 ナマモノであるがゆえに、そのあと使えるかもしれないものを保存しておくというのは大事なことだと思います。それができないのであれば、それはそこで終わっていいんですねと。「やった。やれた。よかったね。」とスタッフ・役者含めて達成感感じられればいいんでしょうかねと。 自分達の作ったものを無駄にしないための努力やお金。それは実際作り上げるためにかかる経費と同等とは言いませんが、それなりに必要なものだと僕は思います。宣伝にチラシ1万枚刷ってお客は何人入りましたか?費用対効果は?そのお金そこに必要ですか。まぁもちろんそういう部分を仕切るスタッフがいない、などの問題はあるかと思いますが。でもそんなもんやらなきゃ出来るスタッフが生まれることも永久にないでしょう。 なんか後半愚痴っぽくなっちゃいましたね。まぁようは後のことも考えてやったらいいんじゃないかな、って話でした。これはまぁワンマンライブなどを行うアマチュア(インディーズ)ミュージシャンなどにも同じことが言えるかもしれませんね。というか当たり前の話がずっと続いてる気がします。 つづく
(その1から続き)
さてさて。続きでも考えましょう。 前回は見せられる時間に対してかかる経費が大きすぎるっぽい話を書きました。そして他のエンターテイメントが非常に安価だという話もついでに書きました。 お客さんの気分としては安くて確実に面白いもののほうがいいわけですから、小劇場演劇はレンタルDVDには勝てません。お金や時間で勝てないのであれば何で勝てばいいでしょうか。 こういう話が出るとだいたい「芝居はナマで見てこそ良さがわかる」という話になります。ライブの強さということですね。でもナマの良さとは何か?という質問をしても、これといって答えは来ません。映画館であれば、大画面、大音量というのがあるでしょう。それに3Dという「そこでしか体感できない特別なもの」を付け加えようとしましたが見事に失敗してますよね。 「そこでしか体感できない特別なもの」があれば、それは確かに強いでしょう。TDLとかその最もたるものですよね。でもあれはお客さんが参加することで様々な体験をできるからこそです。演劇では参加することは難しい。参加できるとしたら「目」くらいでしょうか。お客さんはどこを見るも自由です。メインでしゃべっている人達を見なくともいいのです。目は自由です。 でもそれを意識して組んでる演劇ってのは、あまり聞いたことありませんね。 というわけで、僕にはナマの良さはよくわからないです。誰か教えて下さい。例えばライブ(コンサート)ってまだ大丈夫ですよね。なぜ大丈夫なんでしょう。そこには芝居よりも「一体感」とか「参加」感がある気がします。その辺が強いのでしょうか。 さて「チケットが高い」「時間や場所が限られている」「そこまで行く価値があるのか」ってとこまで来ました。長く書くとあれなので今回はこのへんにして次回は2次利用について考えてみます。
「演劇」というジャンルについて触れることが結構あるので考えてみたのですが、演劇ってもうかなりつらいジャンルだなと思っているのです。もちろん演劇と一口に言っても色々あるから、とりあえずストーリーのしっかりした人間ドラマを描く種類の「演劇」の話です。
そういう演劇をレジャーの1つと捉えると「せっかくの時間ができたから◯◯でもするか」てなところに演劇も入ってきます。◯◯のところには、やれ温泉とか旅行とか、映画とかライブとか、動物園とかTUTAYAでレンタルとか、それはもうライバルだらけ。 そういうライバルとお金的なところで比較してみると、札幌の演劇チケットはだいたい1500円から4000円くらいでしょうか。あいだをとって2000円として考えても、同じくらいの時間を楽しめる映画より高い。というか映画でさえサービスデーなら1000円なわけで、定価の1800円で見る人なんてそうそういないでしょう。その映画はだいたい年1回見に行くくらいが平均らしいです。 そしてさらにレンタルなら100円です。1週間繰返し楽しめたりします。 レンタルDVDと比較した時、演劇は 指定された時間に 指定された場所で 余り知らない人達のでている 事前に想定できないお話(あらすじなどが公開されてない場合)を 比較的、割高な料金で 見に行くわけです。 さて。上の例を取ってみても僕ならTUTAYAかGEOに行きます。自分の好きな時間に好きな体勢で好きなものを食べながら少なく見積もっても数千万円かけたエンターテインメントを楽しめるわけですから、100円で。 じゃあチケットを安くしたらいいんじゃないかと。100円にすればいいかと。ところがそうもいかない。会場費、事前の稽古場使用料、セットや衣装の料金、技術者の人件費などなど。数日やるだけでもかなりのお金がかかります。これをどこかで回収しなきゃいけない。でも企業スポンサーとかつくのは稀ですし、助成金もたかがしれてる。となるとお客さんからお金を取るしかない。 日数を長くやればそれだけ単価が下がるかと思いきや、ナマの人間が出演・演出してるから人件費は増える。リアルな場所だから場所代も増える。長くやってお客さんが来てくれればいいですけど、こない可能性も高いし不確定なものに期待はできません。 じゃあ場所や時間をどうにかしたらいいかと。お客さんが好きな時間に出張してやれるかと。まぁそういうやり方もあるにはあるでしょうが、そういう企画ですよね、それはそれで楽しいですが。 さてどうしましょう。 と、書いてる間に時間が来ちゃったので続きはまたそのうち。 ![]() 彼と初めてあったのは札幌の大通にあるフリースペースATTICで行われた「演劇制作勉強会」だったかな。演劇の制作陣がチラシなども作れたらいいよね、ってことで僕が講師となってphotoshopなどを教える会が行われたんですが、そこに来ていたのが教育文化会館で働く朴訥とした若者、山下智博さんでした。まじめそうだったなあ。 会が終わった後話していると彼は教文で「札幌ハプニング」というのをやっていると言う。それはちょうどその前日にネットで見かけて、これはフラッシュモブではないか?と思って主催の人に話を聞いてみたいな、と思っていたやつだったので彼に根掘り葉掘り聞いたのを覚えています。 その頃僕は飲めもしないのに飲み会を結構な頻度で開いていて、ある日そこにやってきた彼は朴訥とした青年ではなくビシッと七三にし、微妙にティアドロップ風の眼鏡をかけた昭和風の男子に変わっていました。キャラ確立の瞬間ですね。 その後彼は同じくATTICで行われたライブパフォーマンスイベント「欠点」の第1回に出演。持ち芸のない彼は「プレゼンテーション」という見世物を披露しました。その際に行われたのが「北の京芦別プレゼン」。第2回目だったかな、それにも出演し、その時は「モテ本プレゼン」でした。 USTREAMのブームの先駆けを言っていたUSTbarにもよく出演し、その流れでNHKにも出演。少しずつ知名度を上げていった彼は教文の仕事をこなしつつ、モテプレゼンを進化させたモテナイトを札幌・東京・上海で実施。上海では札幌ハプニングも行われ見事警察に止められたりしてました。その後、北の京芦別の観光大使にもなり、北の京ツアーも行うなど様々な活動を繰り広げます。 また、個人の動き第2段として「能面愛舞」と題して能面・黒タイツ・レーザーポインターでストリップの動きを取り入れたダンスを行うというよくわからないネタも追加。彼の動きはますますよくわからなくなり、外へ外へと広がって行きました。 と同時に彼は常に教育文化会館の山下智博でもあったため、彼の活動がそのまま教育文化会館の知名度と繋がっていたように思います。なんせ僕自身、彼と出会うまで教文のことなんて意識したことありませんでしたからね。また、能面愛舞などは教文で行われている伝統芸能公演がルーツとなっているわけで、そのあたりもリンクして情報が広がって行くわけです。確実に興味を持ってない人に広がっていたと言えるでしょう。 ソーシャル時代にあって1つの公共ホールのイメージを変える、とても良い事例だったと思います。そこで働く人間が個人的に活動していくと同時にそのホールのこともPRする。その言葉には耳も傾きやすくなりますし、その人がそのように活動できる組織であるという印象さえ持てます。 そんな彼がこの春、教育文化会館をやめます。さらに活動の幅を広げるための選択なのかと思います。彼の今後がどうなっていくかわかりませんが、比較的そばで見ていた人間として今後も珍動物を観察するように見守っていきたいなと思っています。 同時に教育文化会館はどうなっていくのでしょうか。発信力として彼に依存していた部分はかなりあると思います。次の担い手を育成していくのか、それともそのような発信方法はなくなっていくのか。彼が活動していた数年間で得た、若者に対する教育文化会館の認知度は彼の存在がなくなることで急速に消えていくかもしれません。今後の山下智博と教育文化会館の動きを楽しく見てようと思っています。 なんにせよ、山下さん、二足のわらじで時間のない中さまざまな活動、本当にお疲れ様でした。夏から上海に移住するとのことですが、こっぴどい目にあってネタを一杯集めてきてくださいね。 視聴者の人がキャプってくれてた思い出画像はっときますかね。顔でてないけどね。 ![]()
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